獅子と一角兎
アクションドラマで共演することになった向井拓海と高峯のあの話。
拓海「おっす!童話公演以来か?京都じゃ涼が世話になったらしいな?」
のあ「今日は仮装ではなく現代物と聞いて来たのだけど……。」
拓海「ああ!今日は変な格好させられずに済むぜ。トップク来てアクションシーンの撮影ってんで楽しみなんだけどさ。スタントなしでアイドル2人にやり合えってどう考えても頭おかしいだろ。アタシはいいとしても……。」
のあ「心配も遠慮も不要……。問題ない。」
拓海「ってもなあ。アタシのは我流の喧嘩殺法だから型あるわけでもねえし寸止めも出来る自信ないぜ?」
のあ「こちらで合わせる……。貴方は普通にしてればいい……。」
拓海「ホントかよ……そりゃ運動神経はいいんだろうけどこういうのはまた別っていうか……。」
AD「リハお願いしまーす。」
拓海「チッ……まあ、じゃあうまいこと避けてくれよ?」
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拓海(おいおい、どういうことだよ?マジで当たらねえぞ?途中から割と遠慮なくやってるんだけどマジでこの人ナニモンだ?)
監督「ハイカーット!いいねえ!臨場感あってよかったよー!オファーしといてなんだけど本当にアクション俳優としてやってけるんじゃないの?」
拓海「ドモッす……。」
監督「じゃあ高峯さん、次のシーン行ってみよう。向井さんはちょっと休憩。」
拓海「……チェーン?おいおい危ねえだろ!そんなん振り回して顔にでも当たったら……って随分と堂に入った手捌きだなオイ……」
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のあ「お疲れ様。」
拓海「なあ、アンタ絶対昔、名のあるスケバンだっただろ?」
のあ「想像に……任せる。」