NOA-HALのよく分かるかもしれないサッカー(後半)
結城晴と高峯のあによる天皇杯2回戦・名古屋グランパスVS奈良クラブのPK戦やり直しの話。
晴「さて、PK戦について何となく理解してもらえたところで今回の騒ぎについて。」
のあ「もしかして……奈良クラブだから私を呼んだと……?」
晴「……あー確かに何でこのユニットでと思ったけどそういうことか。」
のあ「その場合……名古屋側の視点も必要では?」
晴「ま、まあ別にそれはいいんじゃないか?事実関係しかここで言うつもりないしさ。」
のあ「『競技規則の適用ミスがあった』という事らしいけど……サッカーというのは審判の誤謬が発覚しても結果が覆らないものだと認識していたのだけど……?」
晴「そうなんだよな。誤審を認める事はあってもゴールが認められたり取り消されたりは、ない。判定ミスは覆らないんだ。」
のあ「つまり異例中の異例。」
晴「問題となったのは奈良クラブのキッカーのキックフェイント。これは去年から即失敗扱いになってるんだよね。それがPKのやり直しってジャッジになっちゃった。」
のあ「フェイントというのは駆け引き、技術の範疇ではないのか……それが反則になってしまう?」
晴「あー。えっとねPKってのは止まってるボールを蹴るんだけど、この時GKはキッカーが蹴る前に先に動いちゃいけないんだ。」
のあ「ふむ……つまりフェイントはそれを誘発する、と。」
晴「うん。そういうことだと思う。あっ助走中にフェイント入れるのはいいんだよ。でも一度止まったら入れちゃいけない。そうしないとGKが動くまでずっとフェイントかけてりゃ良くなっちゃう。」
のあ「円滑な競技進行の為というわけね。」
晴「てわけで、本来はこの失敗で奈良クラブは負けてたんだけどやり直しのPKも決めて続行になった。で、結局勝っちゃった。」
のあ「判定ミスは覆らない。この場合ならフェイントをかけたか否かというのが判定。ところが今回はルールの適用そのものを間違えたからそうもいかなくなった、と?」
晴「うん。そこの線引きは何とも言えないよなあ。だったら誤審もどうにかしろって言いたくもなるけど。」
のあ「それにしても正しい適用をして名古屋の勝利にするのでなくPK戦やり直しというのも何とも解せない話ね……。」
晴「もっとおかしいのはさ。助走後のキックフェイントと判定されたものがそうじゃなかった、正当なキックだったって判断されたんだよね。」
のあ「それならば……尚更何故やり直しを?そもそもの議論の前提が崩れる。」
晴「ほら、そこは……」
のあ・晴「判定ミスは覆らない。」