高峯のあが出てくる話。

アイドルマスターシンデレラガールズのクールアイドル高峯のあの話。

古都の妖し

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琴の音が聞こえなかったPと聞こえた高峯のあの話。


??「いや、聞こえましたよ俺にも……

琴の音……琴、音?まさか猫もねこっちゃの伏線⁉︎」

のあ「……あのスタッフ、意味不明な事を口走りながら行ってしまったけど……放っておけ?……そうね。」

舞「あやかしってオバケのことですよね?」

のあ「そう……ね。一般にお化けは妖怪も内包した怪異の総称。幽霊も妖怪もお化けの仲間、ということね。」

舞「さっきの音はお化け?」

のあ「ふふ……聞こえなかったプロデューサーに冗談を言っただけよ。安心なさい。」

舞「なーんだ。のあさん真面目な顔で言うからちょっとビックリしちゃいました!」

のあ「ほら、ご覧なさい。向こうで久美子が弾いている……幽霊の正体見たり枯れ尾花、ね。」


生きものばんざい

京都で生き物と戯れる高峯のあの話。

久美子「ホタルやアメンボはともかく、カエルやナメクジまで平気なの?のあさん、なんかすごいわね……。」
舞「えーカエルさん可愛いけどなあ……。」
涼「何か苦手なものはあるだろうけどさ。」
紗枝「人はクモかヘビのどっちかが苦手言いますなあ。」
のあ「オフィオフォビアとアラクノフォビアね。私はどちらにも当てはまらない……。」
久美子「えっと……よく分からないけどどっちも苦手じゃないのね……。」
のあ「生命を……感じる事が出来る……。」
涼「うーんクールだなぁ……こうなるとのあサンの弱点見つけたくなるなあ。」

観測者【ラストピース】

高峯のあとプロデューサーの話。


何者にもなれず消えゆく存在……そう、思っていた。

変質は望まない。故に受け容れるしかないものだと……

だが、貴方は言った。

生(き)の私でよいのだと……

私を受け容れ認めてくれる人がいる……

その事がどれ程私の骨子たり得たか……

私の本質は変わっていない……

観測者によって「私」が形成されていくにすぎない……

……だが、本当にそうだろうか?

私達は互いに観測者だったのではないだろうか?貴方というフィルターを通して

【高峯のあ】を観測していたのだとしたら…


やはり貴方は、


「高峯のあという芸術を形作る、ラストピース…」


苔成す庭園にて

京都の庭園での撮影に臨む高峯のあを見るスタッフの話。


「いやあ、かなり意外というか、高峯さん面倒見いいんですね。舞ちゃんもえらい懐いてるし。」

「舞ちゃんいい子だからなぁ……年もタイプも違うけど2人とコミュニケーション上手くとれてるよ。高峯さんなあ。無機質な美人で絵になるとは思ったけどあんな優しい目するんだなってのは驚いたな。」

「隙がないというか素の顔が撮りにくいなあと思ってたました。

苔のこともよく知ってましたねえ。」

「プロデューサーさんの話だと元から詳しい訳じゃなく資料読み込んできたらしい。そういうスタイルなんだそうだ。」

「勤勉家なんですね……それもまたイメージと違うというか……。」

「情報はリアルタイムにデータベースにアクセスして入手するみたいな?」

「怒られますよ?」

「本人もネタにしてるんだからいいだろ。」

「いや、それはちょっと……でも万能感みたいなのはイメージとしてありました。とにかくクールで何でも出来るみたいな。」

「いやあ俺の舞ちゃんが冷たくあしらわれたらどうしようと思ってたけど安心したよ。」

(ダメだこいつ早く通報しないと……)

猫撫で声

京都散策、猫を見つけた高峯のあ達の話。

舞「わあ猫ちゃんです!かわいい〜」

久美子「こっち来ないかしら……。」

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久美子「の、のあさん?」

舞「あー猫ちゃん行っちゃいましたね……残念。」

……………………………………………………

中学生・久保井二郎

「いえ、口に出しては言いませんけどー

絶対そうだな……って。

以前から気づいていたんで

若い子とかより

本当はのあさんの方がお茶目なんだって。

絶対お茶目なんだって。」


片平恒夫巡査

「え?『猫なんて放っておくと思ったか』って……のあさんがですか?」

「…………」

「ん〜〜〜」

やっぱりあなた達はワカってない

高峯のあという偶像を……」

「そりゃアンタああなっちまうとふつうは収録優先だわ」

「ふつうはね」

「だけどこれは高峯のあのハナシでしょ」

「オーラってのは生来のものとは聞いてますが神様はとんでもないプレゼントをしてしまうもんですわ。猫が寄ってきた。」

「何が起こったのか理解できん貌でしたよ。スタッフも。」

「それが高峯のあなんですねェ……」


刃牙分からないと何が何やら……でもやりたかったんや……)


記憶しろ…この旅を…

修学旅行で高峯のあと遭遇してしまった男子中学生の話。


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下らない。

京都なんてありきたりな、古臭い街を歩くなんて。観光客だらけの商業主義に走った史跡や寺院を見学して何の見地を深めろって言うんだか。おまけに雨だ。友達からは真正厨二乙って言われてるけど下らない周りに合わせられないのが厨二だっていうならそれで構わないさ。

退屈げに班行動に付き合っていると何やら連中、騒ぎ出した。

アイドルの何とかいうのがいるとか何とか。

あっ走るなっての……。ガキじゃないんだからさ。本当に下らない。

……さすがに近寄るのも気が引けるのかやや遠巻きにして見てる。パパラッチかっての。

そんな騒いでる僕らに(僕は決して騒いでいないが)さすがにあちらも気づいたらしい。

客商売だ。お愛想に手くらいそりゃ振るだろ。何をそんなことでキャーキャーと。

と、思っていたら。

ひときわ背の高い、切れ長の瞳の女性と目が合った。何だこれ。こんな綺麗な人がこの世に存在したのか……?

柄にもなくドギマギしていると。

ニコリと彼女が微笑んだ。ダメだ。目を合わせてられない。

宿に戻ってからも上の空の僕を班の連中は散々弄ってきたけど反応がないのに飽きたらしい。こっちはそれどころじゃないんだよ。

班の中でちょっと暗い感じの子が夕食後こっそりやってきて色々画像を見せてくれた。

「高峯のあ」

それがあの人の名前らしい。

どの写真でも端正で、完璧に美しい。

でも僕にだけあの時見せたあの笑顔は。

あれは僕だけのものだ。

そう、思った。

「京都も悪くないかな……」


京都散策編

京都の街を散策する企画に抜擢された高峯のあの話。


のあ「三船美優からこのシリーズで同じ季節に鎌倉での撮影をした話を聞いた……。概要も企画書で理解している。問題ない。」

舞「おはようございまーす。あ、ごめんなさい打ち合わせ中でしたか?」

のあ「いえ、問題ないわ。おはよう。今日はよろしく……。」

舞「雨の中っていうのもそうですけど京都のこと、隣の県なのにあまり知らないのでワクワクします!」

のあ「ワクワク……か。私はどのように臨むか未だ漠としている……。」

舞「うーん……のあさんらしく臨めばいいと思います!」

のあ「……三船美優にも最終的にはそう助言された……しかし確たるアイデンティティが自分の中で確立、定義出来ていない……私とは何か……。」

舞「む、難しいですね……。でも、自然体に、ありのままでいいんじゃないでしょうか。きっとファンが見たいのはそういう普段の姿なんだと思います!」

のあ「そう……なのか。成程、理解した。どう飾るかという事ばかり考えていた。感謝する。偶像というもの、奥が深い。」


そしてアイドルプロデュースへ……