観測者【ラストピース】
高峯のあとプロデューサーの話。
何者にもなれず消えゆく存在……そう、思っていた。
変質は望まない。故に受け容れるしかないものだと……
だが、貴方は言った。
生(き)の私でよいのだと……
私を受け容れ認めてくれる人がいる……
その事がどれ程私の骨子たり得たか……
私の本質は変わっていない……
観測者によって「私」が形成されていくにすぎない……
……だが、本当にそうだろうか?
私達は互いに観測者だったのではないだろうか?貴方というフィルターを通して
【高峯のあ】を観測していたのだとしたら…
やはり貴方は、
「高峯のあという芸術を形作る、ラストピース…」